公開日 2025年07月28日
足立支部は5月28日、支部例会を北千住駅前のシアター千住10階講義室で開催し、会員ら10人が参加した。最近の医療情勢について報告した後、「指導の動向および最新の審査基準」について事務局が解説した。
協会が開示請求を行い、2025年度における新規個別指導の実施予定件数は、908件であると明らかになった。コロナ禍での遅れを取り戻すかのように、昨年度の640件から大きく数を増やしている。
新規指導を控えている参加者から、指導時の持参物についての質問が出された一方、別の参加者からは開業から4年が経過したものの、新規指導の通知がいまだに来ないことへの不安も語られた。2025年度指導計画によると、2023年11月以降に新規指定された保険医療機関を対象に新規個別指導を実施することとされており、対象から漏れたことが推測される。
支払基金は昨今、審査基準の公表に力を入れており、既に600件を超える事例がホームページに掲載されている(7月16日現在)。公開されていることを知らなかったという声も多く、「これまでの認識と取り扱いが変更になっているのものがあり、勉強になった」との感想が寄せられた。ただ、本取扱い上に示されている算定基準と異なる減点事例が散見されていることから、引き続き注視していく必要がある。
次回の例会は、9~10月頃に開催する予定だ。
(『東京保険医新聞』2025年7月25日号掲載)