公開日 2025年08月26日
新宿・中野・杉並各支部は7月24日、協会セミナールームで合同支部例会を開催し、会員と従業員あわせて8人が参加した。冒頭、桑原敏樹新宿支部長、山口隆中野支部長、成瀬清子杉並支部長からそれぞれ挨拶があったのち、特定社会保険労務士の加藤深雪氏(bloom 総合事務所)が講演した。
加藤社労士は、「人材の採用・定着のコツ~事業主が押さえておくべき動向~」と題し、人手不足が深刻な課題となっている医療業界の採用と定着に主眼を置いて解説した。
まず、採用について、入退職が多い時期に、求職者の多くが閲覧する求人サイトや、無料で広告掲載が可能なハローワーク等多様な方法で募集をかけるといった具体的な方策や事例を挙げて説明した。職員の定着のためには、職場のコミュニケーションを増やす、あるいは休暇や給与面などで従業員が配慮されていると実感できるような環境づくりに、院長が気を配ることが重要であると述べた。参加者から、近隣の医療機関を上回る時給で求人を出すための情報収集方法や、ハラスメントに配慮しながら職場環境を整える苦労について発言があった。
最後に須田昭夫会長が、「開業直後に採用したある職員に50年経った今も支えられており、職員定着の重要性について身をもって体験している。講義の内容は参考になり、加えて隣接する支部と交流できて有意義な会であった」と挨拶し、盛会のうちに閉会した。
(『東京保険医新聞』2025年8月25日号掲載)