公開日 2025年11月06日
目黒支部は10月1日、八雲住区会議室で目黒支部例会を開催した。会員・従業員5人が参加した。例会議事後、「明日は我が身の災害に備えよう~医療機関におけるBCP(事業継続計画)とは」をテーマに意見交流を行った。保団連作成の「保険医のための災害対策必携」をテキストとして、事務局からの話題提供を基に、参加者同士で懇談した。
丸井祐二支部長は開会挨拶で「先日もこの付近で集中豪雨があり、被害を受けた医療機関があると思う。医療機関は自身が被害を受けても、医療を提供していくことを求められる。本日は、何時起こるかわからない災害時に患者、従業員を守り、被害を最小限に食い止めるためにしておくべきことを一緒に学び考えてみたい」と述べた。
参加者からは「医療機関の屋上の排水溝にごみが溜まっていたのに気付かずにいた。先日の豪雨で雨水が流れず屋上に溜まり、ドアが開かなくなってしまった。こまめな掃除や点検の必要を感じた」「東日本大震災の時は携帯電話やEメールなどが繋がらなくなり、公衆電話に長い列ができた。今はSNSが発達しているが、国民が一斉に使うとどうなるか心配だ」「実際、直下型地震が起きたら、自分の患者、従業員を守ることで精一杯になってしまいそうだ」などの声が挙がった。また、「目黒区医師会では会員向けの災害時用ホームページを設け、安否確認や医療機関の災害状況などを報告できるようにしている。活用をしていただきたい」という情報提供もあった。
「何時起こるかわからない災害に対し、常に対策のことを考え身構えていると疲れるので、本日のテキストを手元に置き、日常的に出来ることから始めることが肝要だ」という丸井支部長の挨拶で閉会した。
次回は年明け2月ごろに新点数情報をテーマに支部総会を開催予定である。
(『東京保険医新聞』2025年11月5日号掲載)


