城南支部例会 現行の資格確認方法について意見交換

公開日 2025年12月10日

 城南支部は10月27日、アットビジネスセンターサテライト品川・五反田で例会を開催し、会員の医師・スタッフら10人が参加した。

 権守光夫支部長の挨拶で開会し、事務局から城南支部の会員現況報告と会員増加への協力を呼びかけた。話題提供として、現行の資格確認方法について事務局から最新情報を報告し、会員同士の懇談に移った。

 マイナ保険証で資格確認ができなかった場合の対応については厚労省が提示している通りだが、患者が自身の記憶で記入する資格申立書や、旧資格情報の口頭確認(再診のみ)の場合、患者の自己申告によるため通常の資格確認に比べると信用性が劣る。未収金を避けるために一旦10割で徴収し、後日返金することも可能であるものの、患者との関係が崩れないような伝え方をするなど気苦労が絶えないという意見があった。

 また、一部の医療機関では端末またはシステムの障害でカードリーダーが急に使えなくなり、マイナ保険証を持ってきたのに資格確認ができないこともあり、「医療DX推進体制整備加算」の点数にも関わるので困っているという意見が出た。また、資格確認が円滑に行われないと受診を辞退してしまう患者もいて、受療権の侵害を危惧する声も寄せられた。

 9月19日から開始したスマホ搭載のマイナ保険証の資格確認を導入している医療機関の医師からは、導入方法や利用者数について情報提供があった。

 その他、在宅でのマイナ保険証の確認や、資格確認のお知らせのみを持って受診した患者の対応についてなど、活発な意見交換が行われ、盛会のうちに閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2025年12月5・15日号掲載)