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【視点】「医療行為と刑事責任」に関する危険な動き
東京保険医協会 理事 いつき会ハートクリニック 佐藤 一樹
問題の所在
医師の裁量に任された正当な医療行為による過失、すなわち、国家資格として得た社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為で、生命身体に危険を生じ得る行為に関連した過失による死亡や障害に対する刑事責任追及は、やめるべきである、と多くの医師は考えている。
...論説・視点勤務医委員会医療安全・医師法21条解説・コラム(2017年08月25日)
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医師法第21条〔異状死体等の届出義務〕に関するアンケート(第一報)
正しく解釈し、日本医師会改正案に反対する病院長が多数
東京保険医協会 勤務医委員会 佐藤 一樹
はじめに
2016年9月、大学病院(102施設)、国立病院機構(149施設)、各都道府県の公的主要病院(197施設)およびそれ以外の東京都の病院全て(553施設)の計1,001人の病院長に「医師法第21条[異状死体等の届...ニュース勤務医委員会解説・コラム解説・コラム(2017年01月25日)
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【視点】非識別化と医療事故調査制度 医療安全を実現するために必要なこと
平成26年度 厚生労働省科学研究費
「診療行為に関連した死亡の調査の手法に関する研究」班員
東京保険医協会 勤務医委員会委員
佐藤 一樹
はじめに 「報告」事例の定義と非識別化した報告書・説明
10月から施行される「医療事故調査制度」の目的は「医療安全の確保」(医療法 第三章 医療の安全の確保 第6...論説・視点勤務医委員会解説・コラム解説・コラム(2015年07月25日)
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【主張】医療事故調査制度をめぐって――真の意味での「医療安全」を
2014年6月、通常国会で医療事故調査制度創設を含んだ医療法改定案が可決され、10月末、実際の運用を規定するガイドラインを策定するための「医療事故調査制度の施行に係る検討会」が発足した。
いよいよ医療事故調査制度の問題も剣ヶ峰、最終コーナーを回った。
医療事故調査にかかわる事例の歴史を振り返ってみよう。1990年代に全国の病院で単...主張勤務医委員会主張・談話解説・コラム(2014年11月25日)