第6回「共済カフェ」 守るお金 増やすお金 使うお金――ライフプランに合わせ、貯蓄方法を選択しよう

公開日 2015年12月25日

11月26日に開催した第6回「共済カフェ」のテーマは「少子高齢化社会を生き抜く!インフレ・円安に強い資産形成」。今回は三井住友海上火災保険(株)の協力により、三井明子氏(虎ノ門ファイナンシャル/トータル・ライフ・コンサルタント)から話題提供があり、16人が参加した。

夫婦2人の安心な老後生活に必要な目安は、公的年金以外に3,780万円と提示し、どのように貯めるかを考えるなかで、金利を有効に活用するには時間をかけることが必要と述べた。

第6回「共済カフェ」 守るお金 増やすお金 使うお金――ライフプランに合わせ、貯蓄方法を選択しよう画像

また、インフレ対策になる投資の基本として、時間の分散や定額購入(ドル・コスト平均法)を説明。リスク軽減には海外にも目を向けるなど、投資先の分散を勧めた。また、保有期間が長くなるほど投資収益のリスクは小さくなることをグラフで示した。 反対に時間の経過により高まるリスクとして疾病・死亡をあげ、保険で確実に備えるために、定期・養老・終身という生命保険の基本3種の特徴と活用法を説明した。

貯蓄方法では、「守るお金」として保険での貯蓄をしっかりと固めたうえで、長期的に「増やすお金」(=投資)と、近々「使うお金」(=銀行)に振分けるとし、そのためにも商品選びの前にライフプランを立てることが必要と述べ、まずは今日の聴講をきっかけに行動に移して欲しいと結んだ。

協会事務局からは、「守るお金」の一例として、月に10万円を30年間積立てると、10年間で毎月約37万円を受取ることができる「保険医年金」を紹介。他にも配当金が期待でき、保険料が割安のグループ生命保険、休業リスクには保険医休業保障保険やGLTDなど、協会共済制度活用を奨めた。

三井氏は質問に答えて、投資信託商品の選び方やミドルリスク・ミドルリターンの変額年金なども解説。何年後に結果を出したいか、何に備えるのか、ゴールによって適する商品も変わってくる。目標が決まれば、自ずと貯蓄方法も決まると述べ、まずはライフプランを考えることが大事であると再度強調し締めくくった。

次回開催は来年2月頃の予定だ。ご家族・ご友人をお誘いのうえ、午後のひとときを自分や家族のことを考える時間にあてられてはいかがだろうか。

(『東京保険医新聞』2015年12月25日号掲載)