審査・指導の最新情報 事例をもとにアドバイス(荒川)

公開日 2015年11月15日

荒川支部は10月28日、日暮里のホテルラングウッドで荒川支部例会を開催し、9人が参加した。

倉岡幸令支部長の司会のもと、「審査・指導の最新情報」について事務局より話題提供があり、集団指導や個別指導の最近の動向について報告があった。

また会員より寄せられた査定・減点事例をもとに協会・審査対策委員会で検討したアドバイスを紹介したほか、個別指導における具体的な指摘事項や、医院でのレセプト記載において見落としがちな不備について解説があった。

審査・指導の最新情報 事例をもとにアドバイス(荒川)画像

参加者からは、資格喪失した被保険者の医療費を保険者間での調整も可能であるとの厚労省保険局の通知があることを知り、「医療機関の窓口で保険証を確認していれば、資格喪失を理由とした保険者からのレセプトの返戻に応じる必要はないと分かりよかった」などの声があった。

その後、小島靖理事より荒川支部の活動報告があり、インフルエンザワクチンの医療機関への卸値が10月から高騰したことについて、荒川支部として区議会へ助成などの対応を要請する陳情を行ったとの報告があった。

また石山哲也理事より最近の主な医療情勢について報告した。医療費と薬剤費の推移の資料をもとに「新薬などの薬剤費の高止まりが医療費全体を引き上げる要因になっている」と解説した。

最後に、小島理事より「子ども医療費の無料制度があることで、インフルエンザワクチンを接種せずに罹ってしまった方が、小児の患者は自己負担がないため良いと考える保護者がいる。医療費の高騰や公衆衛生の観点から問題がある。行政への働きかけに先生方のお力もお借りしたい」と挨拶し閉会した。

(『東京保険医新聞』2015年11月15日号掲載)