審査・個別指導について日常診療での対策を学ぶ(墨田)

公開日 2015年09月05日

協会墨田支部は7月27日、すみだ産業会館会議室を会場に支部例会を開催し、会員、従業員等11人が参加した。今回の例会では、「東京都における審査・個別指導の最新情報と日常診療での対策のポイント」をテーマに取り上げ、協会審査対策委員会の事務局担当者から話題提供があった。

話題提供では、審査支払機関で減点され協会に寄せられた会員からの再審査請求に関する相談事例のなかから症例を選び、1)減点の内容、2)再審査請求理由および3)協会審査対策委員会で検討し会員にアドバイスした内容、について解説があった。

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参加者からは、「熱傷等の処置、手術を必要とする傷病名については必ず部位を記載することが明細書の記載要領で定められているのを初めて知った」、「細菌薬剤感受性検査は実日数1日だと確かに減点される。症状詳記の重要性がわかった」や「標準病名だけでは請求できない薬剤があることがわかった。能書にある適応病名と用法のチェックや症状詳記を付記するなど、今後のレセプト請求時の点検に活かしたい」等、率直な意見が出された。

また協会が東京都に開示請求し入手した、2014年度における新規開業医療機関を対象にした個別指導での指摘事項についても解説があった。当日は新規開業し協会に入会したばかりの会員もおり、「知らなかったでは済まない保険診療のルール」に関し熱心にメモをとる姿が見られた。

最後に鈴木哲夫支部長が「墨田支部の活動がさらに活性化するよう引き続き努力していきたい。会員の役に立つようなテーマを取り上げて支部会議を開催していく。協会の情報は迅速で正確だ。ぜひお知り合いの会員を誘ってご参加いただきたい」と挨拶し、閉会した。

(『東京保険医新聞』2015年9月5日号掲載)