審査・指導について学習 適正な実施へ運動を(中央)

公開日 2015年07月15日

協会中央支部は6月23日、大塚製薬会議室で例会「審査・指導 最新情報」を開催し、会員の医師・スタッフ等55人が参加した。

米田衆介支部長は「2015年度の指導計画や、実際に指導がどのように行われるかを知り、カルテ記載について指摘されやすい項目や記載の留意点について、また実際の減点事例に学びながら、減点されにくいレセプトや復活に結びつく再審査請求書の書き方などを、スタッフの方々も含め学習したい」と挨拶した。

協会が厚生局に開示請求し入手した資料により明らかとなった、1)集団的個別指導の類型区分別平均点数、2)2014年度の新規個別指導において指摘の多かった点、3)近年の傾向として「再指導」が増加していること、4)カルテの記載や保険請求についての注意点、5)昨年度から実施されている生活保護指定医療機関への指導計画の内容が紹介された。

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「指導・監査・処分取消訴訟支援ネット」が開示し、公開している「指導・監査マニュアル」には、指導の中断や、指導内容の録音、弁護士の帯同についても触れられている。保険医の負担が過重にならないための適切な運用実現に向け、運動に協力してほしいとの訴えがあった。

また、協会の審査対策委員会に寄せられた減点事例を検討し、同委員会アドバイスした内容が紹介された。 参加者からは、同日再診の扱いや、受診期間が空いた後の初診算定の取り扱いなどについての質問が出た。

中央支部では、今後も会員同士の懇談ができる企画や、スタッフも含めた学習ができる企画を開催していく予定だ。

(『東京保険医新聞』2015年7月15日号掲載)