今からはじめる相続対策 「共済カフェ」に12人が参加

公開日 2015年06月25日

5月27日、第1回「共済カフェ」が開催され、12人が参加した。午後のひと時、おいしいお茶菓子を楽しみながら、ご家族でライフプラン等を考える場を設けることを目的に協会共済部が開催したもの。日頃、共済制度普及等で協力いただいている各生保会社から講師派遣を依頼した。

今回は「今から考えよう!相続・贈与の基礎知識~税制改正をライフプランに活かす考え方」と題し、倉園宜朋氏(三井生命ファイナンシャルプランナー)から話題提供があった。

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倉園氏は相続対策として、1)納税資金対策、2)節税対策、3)円満な遺産分割対策の3つが重要であると指摘。これらの対策として、「2015年1月に改正され、利用しやすくなった生前贈与を活用する方法がある。しかし、子ども名義の口座を作りそこに毎年お金を振り込むだけという安易なやり方では相続税の対象とされてしまう。相続者の名義を借りているだけの『名義預金』とされないためにも、専門家に相談しながら対策をとってほしい」と述べた。

また、協会事務局からは共済制度について、「無理なく積み立てられ、急な資金需要にも対応できる『保険医年金』は、先生に万が一のことがあった場合も積立金は全てご遺族にお返しできる制度であること。その他、病気やけがのときに安心して療養に専念するための『休業保障』・『所得補償保険』、シンプルでお手ごろな保険料の『グループ生命保険』、そして『医師賠償責任保険』と会員のニーズにあった制度を準備している。ぜひ活用してほしい」と呼びかけた。

参加者からは「そろそろ相続対策に取り掛かろうと思っていたので、基本的なことを聞けて大変参考になった」との感想のほか、「老後資金としてどの程度準備すればよいか具体的な話を聞きたい」、「お茶を飲みながら参加者同士で話をする時間も設けてほしい」などの要望も寄せられた。

「共済カフェ」は今後も継続して開催する予定である。

(『東京保険医新聞』2015年6月25日号掲載)