観劇のつどい 前進座公演を鑑賞 迫力の演技に見入る

公開日 2015年05月25日

5月10日(日)、劇団前進座の5月国立劇場公演を鑑賞する「保険医観劇のつどい」が福祉文化部の主催で開催された。今回の演目は「番町皿屋敷」、「人情噺文七元結」の二本立てで、会員とその家族、従業員等合わせて28人が参加した。

「番町皿屋敷」は明治の作家、岡本綺堂が有名な江戸怪談「皿屋敷」の伝説をもとに、旗本青山播磨と腰元お菊との身分違いの恋愛を悲劇として描いた作品。播磨の心を試すために先祖伝来の皿をわざと壊したお菊、一度はお菊を許したものの、自分の心をお菊が疑っていたことを知り態度を一変する播磨。2人の緊迫感に満ちたやり取りが見所。

「人情噺文七元結」は三遊亭圓朝の同名の人情噺を元にした作品。江戸っ子らしい真っ直ぐな心意気が描かれた、涙と笑いにあふれた人情劇となっている。

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参加者からは、「歌舞伎を観るのは初めてだったがとても良かった。女性が女役を演じる趣向も気に入った」「嵐芳三郎演じる播磨の鬼気迫る迫力に見入ってしまった」「悲劇、人情物と、二本を同日に観ることができ満足」といった感想が聞かれた。

開演前と幕間の休憩時間には、参加者の中から有志で楽屋を訪問し、河原崎國太郎丈、お菊を演じた今村文美丈に挨拶、歓談した。

(『東京保険医新聞』2015年5月25日号掲載)