審査、指導から情勢への危機感まで ざっくばらんに語る会に25人が参加

公開日 2014年09月25日

協会組織部は9月6日、毎年恒例の「ざっくばらんに語る会」を開催。協会会員・役員等25人が貸し切りの屋形船で東京湾を周遊し、会員同士交流を深めた。

はじめに拝殿会長から「難病医療の指定申請化や訪問診療に係る別紙様式14などの問題が山積するが、今日は保険医の仲間同士で楽しく情報交換しましょう」と開会挨拶があり、須田副会長の音頭で乾杯した。

例年以上に煌びやかな屋形船が行き来する隅田川を下り、お台場沖に暫し停泊。次々に出される江戸前天ぷらに舌鼓を打ちながら忌憚なく語り合った。

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参加者からは審査、指導について「開業10年にして2度目の個別指導の呼び出しが来た。明日をも知れぬという気持ちで日々診療している」「先日、新規開業指導が終わった。協会に事前に相談していたこともあり、自主返還は再診料1回分のみで済んだ」「指導の際に特定疾患療養管理料に関するカルテ記載が不十分として数万円の自主返還になった」「開業から約1年が経つ。新規開業個別指導が近い。先輩医師の皆さんに個別指導対策を色々教わりたい」「保険診療の審査制度は大変複雑で理解しがたい。一般の商取引で請求書の記載ミスで支払いが拒まれることはない」等の発言が寄せられ、開業年月に係わらず活発な経験交流が行われた。その他、政府が集団的自衛権を認める閣議決定をしたことへの懸念や、小児科医を目指すきっかけとなった戦争体験、現在の子どもの置かれている状況に対する危機感、柔道整復師に係る問題、就業を固定せずアルバイトのみを引き受けている医師の現状、まさに「ざっくばらん」な意見交換の場になった。

協会では引き続き会員同士の交流を重視し、11月9日に新入会員歓迎懇談会を開催する予定である。

(『東京保険医新聞』2014年9月25日号掲載)