4月新点数改定に疑問の声――政府は医療費を削るばかり(北)

公開日 2014年07月25日

協会北支部は5月27日、王子の北とぴあ内会議室で支部例会を開催し、会員・スタッフら10人が参加した。

草間泰成支部長の挨拶で開会し、事務局から北区の会員状況、最近の医療情勢等について報告があった。

今次改定における「未妥結減算」の問題や、国家戦略特区、選択療養制度など参加者の関心は多岐にわたり、「政府は医療費を削減する政策ばかり依然として推し進めているが、消費税増税は社会保障充実に使われるのではなかったのか」と疑問の声も上がった。

またTPPに関して、「報道は関税の話ばかりで、医療関係での動きが見えない」「米国式の健康保険が日本に取り入れられ、皆保険が崩壊しないか」などの懸念が表明された。

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その後、事務局から新点数運用の疑義解釈について話題提供があり、参加者からの質問を受け付けた。事務局からは、今次改定の背景にある「地域包括ケアシステム」とその意図を解説。

参加者からは同一建物への訪問診療料の減算については不満や疑念が強く、不合理であるとの声が複数上がった。同一建物へ訪問診療を行った場合に添付する「別紙様式14」についても、「作成するのは時間の無駄だ。添付を義務付ける通知を撤回して欲しい」という要望も寄せられた。

(『東京保険医新聞』2014年7月25日号掲載)