医師の処方権を守れ――薬剤投与制限の動きを危惧(葛飾)

公開日 2014年03月25日

協会葛飾支部は2月21日支部総会を開催し、14人が参加。新点数諮問案を学習、意見交換した。

最も意見が集中した点数は主治医機能の評価として新設された地域包括診療料と地域包括診療加算。両点数は高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症のうち2疾病を管理し、他医療機関で処方された医薬品を含めて全て管理し、カルテに記載する等の要件がある。一方、7剤投与減算規定の対象外となるなどが特徴だ。

加算については「当院ではすでにお薬手帳のコピーをとっているので算定ハードルは低い」、「算定要件を満たす点数は算定すべきだが、10年後も当該加算がある可能性は低く、加算に依存しない医院経営を目指そう」など、活発に意見交換した。

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精神科の会員からは精神科継続外来支援・指導料につき「薬剤数制限が厳しくなった上に減算から算定不可の取り扱いが盛り込まれた。他科も含め薬剤投与制限の動きを危惧している」と懸念の声が上がり、医師の処方権を守る取り組みが必要との姿勢で一致した。

最後に平瀬副支部長から「今回は点数だけでなく医療法の改定も控えている。国の方針をつかんでいなければ自院の地域での役割を見失う恐れもある。情報を追う姿勢を大事にしていきましょう」と呼びかけ閉会した。

(『東京保険医新聞』2014年3月25日号掲載)