新入会員歓迎懇談会 日々の苦労を語り合う「患者が3人の月もあった」

公開日 2013年12月25日

協会組織部は11月9日、新入会員歓迎懇談会を小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催し、会員・役員等30人が参加した。入会1年内の会員を対象にしたもので、年2回開催している。

「父から耳鼻咽喉科を継承したが高齢化が進んでおり子供が少ない。医院経営的には厳しい面もある」「開業してすぐの頃は患者が3人しか来院しない月もあった」「社保分でMRIの減点が多い」「開業半年でスタッフが辞めてしまい、採用面接を終え駆けつけた。雇用管理の難しさを思い知った」などの発言が出された。

病院に通院できない方のために在宅中心のリハビリクリニックとして開業した、病院の理事長を務め厚労省の医療政策立案にも携わった、3月まで大学で教鞭を執っていたなど、多彩な顔ぶれから様々な経験も語られた。協会の保険請求事務や経営税務対策のサポートが懇切丁寧で頼りにしているとの発言も寄せられ

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新規開業医は保険請求に不慣れなことが多いばかりでなく、新規開業医療機関は重点審査の対象ともされている。請求漏れや不要な査定減点を避けるためにも、不明な点や不可解な減点があれば協会にご相談いただきたい。

また、昨今増加している窓口での患者トラブル、従業員トラブルなどは初期対応が重要であり、協会は税務調査対策を含め専門家の紹介も行っている。

協会役員からは各種問合せをはじめ、協会事業を通して寄せられた経験や意見も広く会員に周知していくことで協会の会員同士の助け合いの輪を広げていくことができることが強調された。

最後に竹﨑三立副会長から「協会は創立50年で会員数5,300人の会にまで発展した。会員の先生方には協会を積極的に利用していただきたい。同時に先生方のお力を協会にもお貸しいただき、より良い国民医療を実現していきたい」と挨拶があり閉会した。

(『東京保険医新聞』2013年12月25日号掲載)