顔の見える医科歯科連携へ 例会・懇親会で相互交流(杉並)

公開日 2013年09月05日

「“顔の見える医科歯科連携”をめざして」をテーマに、協会杉並支部は7月10日、杉並区医師会館で支部例会を開催し、医科協会から13人、歯科協会から9人が参加した。

成瀬清子副支部長の司会で開会。加藤章支部長、森元主税歯科協会副会長の挨拶に続いて、竹﨑三立副会長と歯科協会の山本鐵雄組織部長からそれぞれ話題提供が行われた。

竹﨑副会長は、「歯周病と動脈硬化性疾患」の共同調査以来積み重ねられてきた医科歯科協会間の連携の経過を紹介し、昨年3月にスタートした睡眠時無呼吸症候群(SAS)の取り組みを「連携の前進」と位置付け、評価した。

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また、山本組織部長は、「SASの疑いのある患者が多い一方、治療が追いついていない現状がある」と口腔内装置(OA)治療の課題を指摘するとともに、「マスコミでもSASが取り上げられ、OA治療への関心が高まっている中、潜在しているSASの患者の受診も増えてくる。地域の医科歯科間の連携が一層必要になる」と今後を展望した。

活発な質疑や意見交換を通して、参加者は、地域医療において医科歯科連携は不可欠との認識を共有した。

例会に続いて“顔の見える関係”を築くための懇親会も催され、名刺交換や自己紹介を通して連携に向けての相互理解を深めた。

今回の例会は、支部の医科歯科連携の取り組みの第一歩として、意義深い会となった。

杉並支部は今後も地域レベルでの医科歯科連携に向けた取り組みをすすめていく予定である。

(『東京保険医新聞』2013年9月5日号掲載)