個別指導対策 不本意な減点に疑問の声も(城南)

公開日 2013年07月25日

城南支部は6月27日、アーヴェストホテル蒲田会議室で支部例会を開催し、会員・会員医療機関スタッフら23人が参加した。

テーマである「個別指導対策~日常診療に役立つ請求事務の留意点~」について、磯村匡彦事務局主査が、6月の集団的個別指導で配布された資料をもとに、無診察治療の禁止、自己・自家診療など、実際の事例を交えて解説した。

また、ヘリコバクター・ピロリ菌除菌治療や、6月に支払基金本部と保団連との懇談で明らかになった「病名漏れで減点されても、再審査請求が可能」との見解が示された件について併せて説明があり、参加者の関心を集めた。

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質疑応答では、「保険者における再審査の申し出はレセプト受け取り後、6カ月以内とする紳士協定があるはずなのに、1年も経ってから減点される例がいまだにある」「開業して半年ほど経つが、再審査請求を出しても何の返事も来ない。結果はきちんと通知されるのか」など、支払基金と国保連合会の対応の遅さや理不尽な減点に対する意見が次々と出され、混乱する現場の様子がうかがえた。

最後に、佐藤淳城南支部長代理から「開業して18年目となるが、レセプトが電子化され便利になった反面、病名を打ち込むと勝手に点数が表示されるため、そのまま算定して請求し減点されるといった弊害も出てきた。われわれは審査される側である以上、しっかりと請求手続きをするしかない。何か分からないことがあれば、協会事務局へ相談してほしい」と挨拶があり、閉会した。

(『東京保険医新聞』2013年7月25日号掲載)