耳鼻咽喉科会員懇談会を開催 日常の疑問点を語り合う

公開日 2015年03月15日

耳鼻咽喉科会員懇談会の画像

協会組織部は2月28日、耳鼻咽喉科会員懇談会を開催し、会員ら17人が参加した。2011年度の皮膚科会員懇談会、2012年度の整形外科会員懇談会、2013年度の精神科・神経科会員懇談会に続く開催となった。

当日は参加者の自己紹介の後、平野協会理事が「こんなレセプトは切られる―過去の耳鼻科レセプトの実例からのアドバイス」と題して、話題提供を行った。

同理事は「オゼックス細粒の適応は、中耳炎、肺炎のみ。副鼻腔炎、上気道炎、咽喉頭炎は削られる。特に減点例が多く、狙われている」「薬理作用等は考慮しないで適応症通りに記載しないと減点してくる」など、協会審査対策委員会に寄せられた豊富な実例に基づき、不要な減点・返戻を受けないためのレセプト作成の要点について解説した。

また、急性副鼻腔炎(2013年1月15日)、急性咽喉頭炎(2013年1月15日)の病名があるが、2月に「フロモックス」を処方し減点されている例をあげ、「急性の病名はあるが古い。急性の病名は長くて2週間程度だろう」と述べ、「こうした減点が多いので注意が必要だ」と指摘した。さらに、事前に耳鼻科会員から寄せられた「集団的個別指導と個別指導」「縦覧点検、突合点検」の状況や注意点についても情報提供が行われた。

耳鼻咽喉科会員懇談会の画像

参加者からは、治癒や中断などの転帰と病名の整理に関する質問や「レセプトのチェックソフトは役に立っているか」「漢方薬を勉強してみようと思うが、耳鼻科関係でよい教材があれば教えて欲しい」等の質問が次々と出され、参加者同士による情報交換、意見交流が予定時間いっぱいまで活発に行われた。協会では今後も、各科別会員懇談会を開催する予定である。

(『東京保険医新聞』2015年3月15日号掲載)