新点数Q&A 薬局からの電話照会で混乱も(足立)

公開日 2016年04月25日

調剤薬局との連携について意見が寄せられた

足立支部は、4月5日に支部例会を開催し、会員・従業員等30人が参加した。当日は4月からの新点数について「どこよりも早い新点数Q&A、レセプト記載」と題し、3月25日に示された「レセプト・処方せん記載要領」および当日までに入手した各種Q&Aを中心に事務局から報告があった。

フロアの質疑では、「新設された人工透析の『下肢末梢動脈疾患指導管理加算』について、届出に際して記載した専門的な治療体制を有している医療機関以外に紹介しても差し支えないのか」、また、「薬剤総合評価調整管理料について、2種類の減薬で管理料を算定した後に、結果として元に戻ってしまった場合は返金する必要があるか」、「湿布薬の処方にあたって処方せんに“部位”も記載する必要があるか」など、個々の算定項目について質問が寄せられた。

さらに、調剤薬局からの問い合わせに苦慮する声も多数寄せられた。湿布薬を含む処方せんについて、厚労省の記載要領に従い「投薬全量」および「1日用量または投与日数」を明記したにも関わらず、診療中に調剤薬局から問合せがあり、「貼付部位」等の情報も必要であると迫られたとのこと。他にも、処方せん様式に新設された「残薬確認時の指示欄」について、必要な場合にチェックする趣旨のものだが、「チェックの無い処方せんは受け付けられない」と連絡があった事例も寄せられた。

渡邉支部長からは「算定できるのか否か迷う点数も多く、明確な取り扱いが十分に示されていないことが混乱の原因だ。調剤薬局との連携も、診療に支障があっては元も子もない。必要に応じて事前の連携を密に取るよう心がけてほしい」と呼びかけた。

(『東京保険医新聞』2016年4月25日号掲載)