指導の精神的負担大きく 萎縮する現状も(葛飾)

公開日 2016年11月04日

葛飾支部例会

 葛飾支部は、10月21日支部例会を開催し会員・スタッフら8人が参加した。
 冒頭に石垣支部長から「指導・監査対策を学び、今後の診療に活かしていこう」と挨拶があり、続いて佐藤理事から、足立区柳原病院における準強制わいせつ被疑事件の最新情報について報告があった。

 話題提供は指導・監査対策をテーマに行った。新規指導の結果内訳から「経過観察が7割弱と、数年前からほぼ倍増しているのはなぜか」、「法律上問題はなくても、自主返還を全くしないのは心象が悪いのではないか」との不安が出された。また、「開業当初は新規個別指導にストレスを感じ、診療よりも点数に気を取られていた」など、行政指導による精神的な負担の大きさを指摘する声もあった。

 さらに、患者やスタッフから情報が漏えいすることもあるため、「日常診療におけるトラブルを未然に防ぐことが大切だ」と議論が盛り上がり、一人で悩まずに協会に相談するよう会員に対してアピールしてほしいという要望が出された。
 最後に集団指導・集団的個別指導・個別指導と監査の区別の曖昧さ、1件当たりの平均点数の高さを選定基準としている不合理などを指摘し、指導・監査の適正化を主張する井上清成弁護士の取り組みも紹介され、盛況のうちに閉会した。