第87回定時総会・第80回定時評議員会 ワクチン定期接種化、診療関連死の届出問題など 運動が実を結ぶ

公開日 2013年04月05日

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3月23日、協会セミナールームで第87回定時総会が開催された。挨拶に立った拝殿清名会長は、「協会は、非常に活発な活動を続けている。ワクチン定期接種化や診療関連死に係る届出義務(医師法21条)問題など、我々の運動の成果が出始めている。一方で、TPP参加やマイナンバー法案など、現在の情勢は非常に緊迫しており、問題が山積みだ。7月の選挙では国民に優しい、信頼できる議員を見つけていただきたい」と訴えた。

80歳の高齢表彰を受ける竹山惣一監事(右) 総会では、2013年度事業計画案、2013年度予算案、労働保険事務組合事務処理規約内部規定改正案、総会決議案が提案され、いずれも全員賛成で可決された。また、2012年度で80歳を迎えた会員42人の表彰が行われ、出席した3人の80歳会員に表彰状と記念品が手渡された。

総会に先立ち開催された第80回定時評議員会では、 役員24人、評議員・予備評議員29人、一般会員2人が参加し、2013年度事業計画、会費減免申請の承認、2013年度予算、労働保険事務組合事務処理規約内部規定改正を承認した。

評議員会の質疑応答では、事業計画案について「2020年のオリンピック東京招致について、個人的には税金の無駄遣いだと考えている。協会の見解を伺いたい」との質問があり、「2016年のオリンピック招致の時から、協会は一環して東京招致に反対してきた。都民の生活を考えれば、巨額の税金を招致活動に投入する余裕はないはずだ。具体的な活動については今後検討したい」と執行部が答弁した。

総会議事の後、赤羽根巖副会長がパワーポイントを使い、「TPPが医療を壊す」と題し話題提供を行った。混合診療の全面解禁や薬価高騰など、TPPが医療に及ぼす影響の数々に、会場からは驚きの声が上がった。

東京保険医協会 第87回定時総会決議(2013.3.23)