NO NUKES DAY 4万人が再稼動反対を訴える

公開日 2013年11月05日

パレード行進をする協会役員等
肥田舜太郎先生

10月13日、日比谷公園・国会議事堂周辺で、原発の再稼動を進める政府への大規模抗議活動「10・13原発ゼロ統一行動─福島を忘れるな・再稼働を許すな─」が行われ、日比谷公園・国会周辺に4万人(主催者発表)が集まった。協会からは役員ら9人が参加した。

日比谷公会堂で行われた集会では、会場に約2,000人が集まり満杯となった。

肥田舜太郎先生 集会で報告した肥田舜太郎医師は、「現在、放射能に起因する病気に対して医療は非常に無力だ。さらに広島・長崎での被害が、ほとんど放射線の被害であったことを知っている人は少ない。戦争直後、広島・長崎での原爆による放射能被害の記録、研究、発表が禁止された。あの時、日本の医師が放射能被害について研究、発表ができれば、現在もっとよい診断、治療ができ、放射線による被害の認識も高まったのではないか」と指摘した。

和田央子氏(鮫川村焼却炉問題連絡会)は「茨城県の県境に近い福島県鮫川村に放射性廃棄物を焼却する実験施設が、不十分な住民参加のもと建設されようとしている」と報告した。

最後に「さようなら原発1千万人署名」の呼びかけ人の鎌田慧氏(ルポライター)は、「原発は建設当初から、嘘と脅しと金によって推進された。民主主義の対極にある。立地住民や、周辺地域住民・議会を支援しつつ、再稼動をさせない運動を推し進めていこう」と呼びかけた。

集会終了後、日比谷公園から経済産業省、東京電力本店の前を通るパレード行進が行われ、参加者は、「再稼動反対」、「原発廃炉」といったシュプレヒコールを上げながら、行進した。

(『東京保険医新聞』2013年11月5日号掲載)