第89回定時総会 新執行部を選出

公開日 2014年04月05日

レセプションでの80歳会員表彰

3月22日、「第82回定時評議員会」「第89回定時総会」が協会セミナールームで開催された。

評議員会では、2014年度事業計画案、会費減免申請の承認、2014年度予算案を確認し、会長1人、副会長5人、理事24人、監事2人の2014・15年度の次期役員を選出した。評議員会に続けて行われた定時総会では、2014年度事業計画、2014年度予算を承認。評議員会で行われた役員選挙の結果報告と当選者を承認するとともに、総会に出席した新役員が紹介された。

その後、「診療報酬の実質マイナス改定の撤回と適切な診療報酬の確保」、「患者の一部負担金や利用料の引き上げ計画の中止」、「医療・介護総合法案の廃案」などを掲げた「総会決議」を採択した。

評議員会、総会で挨拶に立った拝殿会長は「協会は昨年創立50周年を迎えた。新たな一歩を踏み出すにあたり3つの目標がある。災害時に協会が会員にとっての安心・安全の支えとなるための事業継続計画策定、これまでの陳情型から提案型の団体を目指すためのシンクタンク創設、責任ある体制と運用のために法人格取得の検討、の3点だ。また風通しのよい協会を目指して、毎月の理事会や各部会に会員の先生方の出席をお願いしたい」と述べた。

新たに選出された協会役員(3月22日、協会セミナールーム)
レセプションで理事退任の挨拶をする於曽能正博先生

評議員会、総会で挨拶に立った拝殿会長は「協会は昨年創立50周年を迎えた。新たな一歩を踏み出すにあたり3つの目標がある。災害時に協会が会員にとっての安心・安全の支えとなるための事業継続計画策定、これまでの陳情型から提案型の団体を目指すためのシンクタンク創設、責任ある体制と運用のために法人格取得の検討、の3点だ。また風通しのよい協会を目指して、毎月の理事会や各部会に会員の先生方の出席をお願いしたい」と述べた。

新たに選出された協会役員(3月22日、協会セミナールーム) 評議員会、総会に参加した会員からは、「2020年の東京オリンピック開催が決まった。協会としての立場を会員に示してほしい」、「今回の診療報酬改定で在宅訪問診療の点数が大幅に引き下げられた。医療現場では、老人ホームなどの施設へ診察に行く場合と個人宅に行くのでは医療機関の手間が大幅に違い同じ診療報酬であることに納得がいかない」、「会長の挨拶で理事会、部会への出席を促されたが、まずは開催日時と場所を会員に一層周知してほしい」などの意見・要望等が出された。

レセプションで理事退任の挨拶をする於曽能正博先生 総会終了後は、会場をホテルセンチュリーサザンタワー21階に移し「総会記念レセプション」を開催した。2013年度で80歳を迎えた会員に拝殿会長から表彰状と記念品が贈られた。また、退任役員に対する表彰も併せて行った。

その他、レセプションには、国会・都議会議員、友誼団体来賓が出席し、祝辞を述べた。

新たに就任した役員挨拶

2014-15年度 新役員体制

岡本 正史 副会長
“One for All, All for One”この言葉をご存知の方は多いでしょう。多くの方はラクビーの世界の言葉とお考えですが、実は相互互助の精神を表す言葉としてドイツの保険学者が唱えた言葉でもあるのです。保険の世界では「一人が万人のために、万人が一人のために」と訳されます。

さて、ラクビーの世界では「一人はみんなのために、みんなは一人のために」と、個人の努力とそれを支える団結の精神として訳されますが、そうではない、と言う説を知りました。「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正しい訳であると。どれも誠に示唆に富む解釈です。これらの精神を反芻しながら、一人の医療人として、同時に一人の会員・理事者として、会員、協会のため、そして、これからの医療の世界のために行動できるよう努力できればと思っています。(京浜中央クリニック/品川区)

田崎 ゆき 理事
江戸川区で開業して20年。父が急逝し、医院継承と共に医師会や医会等にも入った、その1つが保険医協会でした。最初は何もわからず会費を払い、届く会報や雑誌を読むうちに、父が生前言っていた「保険医協会は開業医の味方だよ」という言葉が理解出来るようになって10年余。

今回、理事の一員に加えて頂くことになりました。地域医療を担う開業医の1人として、微力ながら頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。(小松川医院/江戸川区)

横山 佳明 理事
放射線科クリニックを開業して12年目になりました。開業当初、先例が少なく、また経験不足もあって色々なトラブル(個別指導を含む)に遭遇し、その度毎に保険医協会に助けていただきました。ご恩返しもあり、一生懸命に働かせていただきます。まじめに働く保険医の生活を守ることが、患者さんの利益になり、ひいては社会の利益になると信じます。また、数少ない放射線(診断)科の開業医としての視点からも活動したいと思います。(田端放射線科クリニック/北区)

(『東京保険医新聞』2014年4月5日号掲載)