保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

「開業医の実態 意識基礎調査」から(1) 1日「11時間以上」労働が2割

公開日 2017年02月03日

【開業医の実態意識基礎調査(医科調査)】

問10. 先生ご自身の標準的な1日の実労働時間(全日診療の場合で、往診・在宅医療や調べもの等、請求事務を含みます)はどれくらいですか 

実労働時間は7~9時間が最も多く、続いて9~11時間である。
この傾向は全国調査と同傾向であるが、過去4回の調査ではじめて11時間以上が20%を超えた。全国調査(16.4%)と比較すると、顕著である。

170205_01_gra1_1日の労働時間

 4年毎に協会・保団連が協力して実施している開業医実態意識基礎調査の結果がまとまった。協会に「開業医」として登録されている都内の診療所の会員4,467人に調査票を送付し、11月28日までに1,123人から回答を得た(回収率25.1%)。今号から連載で調査結果を報告する。

 1日の実労働時間(問10)は「11時間以上」との回答が20.3%となり、過去4回の調査ではじめて2割を超えた。「9~11時間未満」の29.9%と合計すると「9時間以上」が過半数を超えた。「5~7時間未満」は11.7%、「7~9時間未満」は32.2%だった。

 2004年調査では、「7~9時間未満」が最多の41.0%、「9~11時間未満」が21.0%、「11時間以上」が13.2%であった。「9時間以上」働いている割合が12年間で15%上昇し、逆に「5~9時間未満」働いているとの回答者割合は15.9%減っている。04年調査との比較からは、長時間労働が増えていることが読み取れる。

 休日日数(問11)は「1日未満」が16.8%、「1~2日未満」が51.7%で、約7割が休日を週2日確保できていない。「2~3日未満」は28.2%だった。
 長時間労働の傾向が強まり、慢性的な心身の疲労と健康問題を抱えている回答者は3割にのぼった。また週休2日を確保できているのは回答者の3割にとどまる。開業医の厳しい労働実態が調査結果から明らかになった。

(『東京保険医新聞』2017年2月5日号掲載)