遠絡療法研究会 「かかりつけ医自ら患者の痛みを取ってあげる」

公開日 2017年03月15日

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講演に耳を傾ける参加者ら
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実技の解説
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実際に遠絡療法を実習

  遠絡療法研究会が2月25日に開催され、会員ら44人が参加した。遠絡療法は、難治性の痛みや心身の様々な症状を改善するために西洋医学と東洋医学の二つの医学の限界に対し、臨床経験を基に柯尚志医師が開発した新しい治療法といわれる。今回はかかりつけ医自らが患者の痛みを取ってあげるために遠絡療法を学ぶ機会として開催された。

 小泉医院遠絡医療センター院長の小泉正弘先生が、生体の流れの障害から症状が起こると考え、ライフフローを良くすることで自然治癒力を改善する治療法だと説明した。

 ライフフローは12経絡(ライン)を通り、各経絡が体の特定の部分をコントロールしており、遠絡療法はそれぞれに対応した部位に施術することで根源治療を目指していると述べた。さらに、国内外の病院での治療実績を紹介し、各種疾患での著明な治療効果が解説された。

 申偉秀協会理事から、遠絡療法による痛み軽減効果が知覚・痛覚定量分析装置で観測されたことを報告した。山本医院院長の山本和男先生は自身が遠絡療法により10年越しの耐え難い痛みから脱出できた体験や、単純ヘルペス神経症患者への遠絡療法による改善例を報告した。さらにペレス・テラキ治療室代表の寺木啓祐先生(遠絡療法治療指導師)が、遠絡療法の実技を説明した。

 講演のあとは参加者が5班に分かれ、実習を行った。実習では、偏頭痛・頚性頭痛、肩こり、腰痛、膝の4つの痛みへの施術を紹介、参加者は講師の指導を受けながら熱心に取り組んだ。

(『東京保険医新聞』2017年3月15日号掲載)