医学管理料と査定・減点 実際の事例をもとに解説(杉並)

公開日 2017年05月01日

170308_杉並支部総会

 3月8日、杉並支部総会を開催し、25人が参加した。17年度支部計画など、支部総会議事の後、複雑・多岐にわたる医学管理料と査定・減点の最新情報について、事務局が解説した。身近で切実なテーマであり、質問と意見が活発に交わされた。

 医学管理料は、患者への指導等に関わる点数だけでなく、検査をしながら管理する、小児やある疾患の治療の費用を含む管理を包括して評価する、連携を評価するもの等々、内容は多岐にわたり、請求もれも多い。

 参加者からは「対象疾患の“難病名”が増えたため算定請求もれがあった」「ややこしい医学管理料の算定のコツが理解できた」「高血圧と診断した患者は、一生、高血圧の病名では初診料が算定できないのか」「紹介先を特定しないと情報提供料Ⅰが算定できないのは不合理」「間違った服薬で薬が足りなくなったとの患者の訴えで、処方せんを発行できるか」等々、意見や質問が相次いだ。

 とくに請求もれについては、難病外来指導管理料、在宅療養指導料、小児科外来診療料の算定時の「電話再診料」、認知症患者紹介加算、認知症専門医療機関連携加算をすべて算定していなかった医療機関もあり、「事務職と一緒に参加して大変勉強になった」との声が聞かれた。

 併せて、協会に寄せられた数多くの減点事例をピックアップして、減点理由と復活に向けた協会からのアドバイスを紹介した「査定・減点に関する最新情報」も好評で、協会ならではの支部会議となった。

(『東京保険医新聞』2017年4月25日号掲載)