指導時に録音妨害の発言も 指導にはしっかりと対策を(北)

公開日 2017年06月15日

170525_北支部例会

北支部は5月25日、支部例会を開催し、会員とスタッフら8人が参加した。支部の活動報告や会員現況を報告したのち、情勢について意見交換を行った。

現在国策で推進されている「遠隔診療」について、本来過疎地などの直接赴くことのできない場合の例外的な方法ではないのか、対面であればわかることを見過ごすなどの危険性はないのか、などの発言があった。

また、「柔道整復師」の問題についても、「部位や回数の水増しが横行している」「接骨院に通う地元の人々も多いが、ほとんどの人は整形外科と見分けがついていない」「施術の内容に責任を持てないため同意書は断りたいのだが、つきあいの深い患者からの申し出だと断りにくい」といった意見が寄せられた。

その後、「個別指導・新規指導」「在宅医療点数の知識」と題し、2017年度の指導計画をもとに、個別指導・新規指導の最近の動向について事務局が解説した。

協会では指導の際に弁護士の帯同や録音を推奨しているが、この間、録音しようとすると妨害するようなことを言われる事例も報告されている。指導の内容を今後の診療に生かすためと強調し、しっかり録音することが大切だと指摘した。「自分の医院の標榜科目は類型区分に載っていないが、どの科目で選定されたのかを知ることはできるのか」という問いに対しては、関東信越厚生局に問い合わせることが可能だと回答した。

さらに訪問診療と往診の違いや、「同一患家」「同一建物居住者」「単一建物診療患者」など、間違えやすい項目の説明、介護老人保健施設入所者に対して行うことのできる医療など、質問を交えて説明があった。

最後に草間泰成支部長から、「困ったことがあれば、協会に問い合わせいてただきたい」と挨拶があり閉会した。

(『東京保険医新聞』2017年6月15日号掲載)