公開日 2017年10月23日
- 初鹿明博氏(立憲民主党・衆/前職)
- 宮本徹氏(共産・衆/前職)
- 山添拓氏(共産・参)
9月28日、協会は「診療報酬のプラス改定を求める会員医師署名」723筆を東京選出国会議員に提出した。要請行動には、吉田章副会長、細田悟理事が参加。当日は、初鹿明博(立憲民主党・衆/前職)、宮本徹(共産・衆/前職)、山添拓(共産・参)と面談した(カッコ内の所属政党は10月10日現在)。
吉田副会長らは、(1)基本診療料を中心とする診療報酬の引き上げ、(2)看護師不足に拍車をかける一部悪質な「看護師紹介ビジネス」への規制、(3)「遠隔診療」をめぐる拙速な議論に反対―の3点を要望した。
「患者負担増は本当に許しがたい」―初鹿明博 氏
初鹿明博前衆院議員(立憲民主)は、「悪質な看護師紹介ビジネスの問題は承知している。看護師不足は医療崩壊につながりかねず、有効な規制を行うことが必要だ」と指摘した。また、解散総選挙にあたり「相次ぐ患者負担増は本当に許しがたい。社会保障を充実させるため、何としても国会に戻ってきたい」との決意を表明した。
「困難あるが野党共闘を発展させたい」―宮本 徹 氏
宮本徹前衆院議員(共産)は、希望の党が民進党出身者に、安保法制容認と改憲支持という2つの「踏み絵」を求めている問題に触れ、「野党共闘に逆流が持ち込まれた。これまで市民と野党4党で安倍政権の暴走に対峙してきた。困難はあるが、この共闘の流れを発展させる選挙にしたい」との考えを語った。
「対面でないと当事者の思いや状況は正確に把握できない」―山添 拓 氏
山添拓参院議員(共産)は、国家戦略特区をはじめとした安倍政権の規制緩和政策について、「必要な規制やルールを撤廃して、自分の『お友達』に便宜を図っているのが実態だ。規制やルールには歴史的な経過があり、必ず意味がある」と語った。
また遠隔診療について、「私は弁護士としてさまざまな相談を受けてきたが、対面でないと当事者の思いや状況は正確に把握できない。対面だからこそ一瞬の表情や視線の変化から読み取れるものがある。“対面診療”が基本だという主張には共感できる」との感想を述べた。
(『東京保険医新聞』2017年10月15日号掲載)