葛飾支部例会を開催ーFree Style リブレの保険収載、算定上の注意も(葛飾)

公開日 2017年11月15日

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葛飾支部は10月27日、支部例会を開催し、会員・スタッフら11人が参加した。石垣宏支部長から「診療にかかわる話題を含め、皆で勉強・意見交換したい」と挨拶があった。今回は日常診療にかかわる3つのトピックスを取り上げた。

まず遠隔診療について、拝殿清名理事から「画像や映像では患者の声や顔の調子を感じとることができず適切な診療ができるのか」と慎重な議論を求める発言があった。
遠隔診療は規制改革推進会議の後押しもあり、今年の7・9月にも厚労省から通知が出されるなど対象が拡大されてきた経緯がある。

実際に遠隔診療を実施している参加者は、「やむを得ない事情で遠方にいる患者に対する薬の処方など、治療の必要性に基づき実施している。ただ、その場合であっても、患者の状態把握や管理は徹底している。対象者の選定も細心の注意を払っている」と経験を語った。

続いて、9月に保険収載されたFree Style リブレ(上腕部に取り付けたセンサーに小型の機器を近づけるだけで血糖値を測定できる血糖自己測定器)について話題提供があった。これについて加藤光敏会員(糖尿病症例研究談話会の代表世話人)は、保険算定上注意するべき点を指摘。数値は機種によっても差があり数字だけでは判断できないが、日常生活での血糖値の変動を知ることに意義があると説明した。

さらに、佐藤一樹理事が医療事故調査制度を取り巻く最近の主な動向について、わかりやすく解説した。

最後に平瀬悦子副支部長が「協会行事が医療にかかわる様々な課題を考えるきっかけになっている。医院を守るために今後も勉強していきたい」と挨拶し閉会した。

(『東京保険医新聞』2017年11月15日号掲載)