公開日 2018年02月01日
年頭に当たり医者として患者さんの健康を願うのは当然ですが、そろそろ自分の健康も気になる年頃となりました。「惚けたらアカン」、「転けたらアカン」…。幸い医者という仕事は一日中患者さんとしゃべり、頭の中はコンピューター(?)よろしく的確な治療法を瞬時に検索しているので、惚け予防には良いかなと思います。
運動?していないよね!一日中机の前にすわり、外出するときは時間がせくので、ついつい車に乗ってしまい歩かない。
そういう訳で少し前から「ラジオ体操」を始めました。毎朝6時25分からEテレの「テレビ体操」を始めます。「みんなの体操」とラジオ体操のポイントを実演付きで解説してくれるので分かりやすいです。35分からラジオをつけると「ラジオ体操第二」に間に合います。今聞いたポイントに気を付けながら行います。
最後にラジオとともに深呼吸をすると生まれ変わったようにすがすがしい気持ちになり、一日のエネルギーがみなぎります。
ラジオ体操はすればするほどに、よく考えられて構成されているので感心してしまいます。今ほどにはスポーツ理論も発達していなかっただろう戦前に出来たというのですからすごいです。
ラジオ体操は昭和3年に昭和天皇の御大典記念事業の一環として「国民保健体操」として始まったそうです。初代ラジオ体操のコンセプトは「いつでも」「どこでも」「誰でも」。第二次大戦後GHQにより廃止。昭和25年に復活を望む国民の声に押され、昭和26年に現行のラジオ体操第一が制定。昭和27年には働く人々を対象に「ラジオ体操第二」が制定されました。
テレビ体操で学んだのは自己流では駄目だと言うこと。ポイントを押さえて全身で行えば、たかがラジオ体操、されどラジオ体操です。あなたもいかがですか?(コケ)
(『東京保険医新聞』2018年1月25日号掲載)