世田谷・渋谷支部総会を開催―実態とは見合わない本体プラス改定(世・渋)

公開日 2018年04月20日

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世田谷・渋谷支部は2月28日、協会セミナールームで支部総会を開催し、会員ら36人が出席した。来年度支部活動計画を承認し、小林建一支部長はじめ支部役員等を選出した。岩田俊副会長から診療報酬改定を中心とした情勢の報告があった。今次改定は地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・連携強化等に重点がおかれ、一部の「かかりつけ医」機能を評価する他、不合理点が多く、本体プラス改定とされたが実態に見合ったものではないと指摘した。

診療報酬の答申内容については事務局から解説した。新設の「認知症サポート指導料(450点)」は認知症サポート医が他院から紹介された患者・家族に対する指導と紹介元の医療機関への助言を行うことを評価。従来からの「認知症療養指導管理料」にも認知症サポート医への評価が追加され、「認知症療養計画」を作成し治療した場合に300点を算定する。当日は認知症サポート医も参加しており、地域医療に根差した開業医への適切な評価と期待する向きもあった。

小林支部長は「個別の新点数の評価は科ごとに異なる。改善が求められるものについてはぜひ協会に意見を挙げてほしい」と結んだ。

(『東京保険医新聞』2018年4月5日号掲載)