【要望書】麻疹「輸入感染」への緊急対策を求める要望書

公開日 2018年05月30日

2018年5月23日

厚生労働大臣 加藤 勝信 殿
厚生労働省 健康局長 福田 祐典 殿

東京保険医協会 会長 鶴田 幸男
地域医療部長 森本 玄始

麻疹「輸入感染」への緊急対策を求める要望書

 本年3月17日に台湾から沖縄を訪れた旅行者を発端者として、麻疹に対する抗体価の低い世代(28~41歳)を中心に麻疹感染が広がり、感染者数は全国で149人※にのぼりなお増え続けています。
繰り返される麻疹の「輸入感染」を防ぐためには、抗体価の低い世代に対してMRワクチンの臨時接種を実施し、社会全体で防疫体制を強化することが重要です。MRワクチンは1回につき1万円程度の高額な負担となることから、全額公費で実施することが必要不可欠です。
訪日外国人旅行者数は年間2,869万人(2017年)、出国日本人数は年間1,788万人(2017年)にのぼります。2020年の東京五輪に向けて訪日外国人旅行者のいっそうの増加が予測されます。五輪開催国として、麻疹の「輸入感染」による流行を防ぐための対策が国際社会からも求められています。
国の責任で以下の対策を早急に行うよう要望します。


一、麻疹の「輸入感染」による流行を防ぐため、抗体価の低い世代(28~41歳)に対して抗体検査を行わずに全額公費によるMRワクチンの臨時接種を実施すること

以上

※国立感染症研究所「麻疹 発生動向調査」2018年5月16日現在の麻疹感染者報告数

180523【要望書】麻しん「輸入感染」への緊急対策を求める要望書[PDF:99KB]

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