江東支部例会を開催―かかりつけ医を推進、国の政策に懸念の声も(江東)

公開日 2018年06月05日

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江東支部は5月22日、江東支部例会を亀戸文化センターにて開催した。会員ら11人が参加した。

まず、竹内透支部長の挨拶で開会し、司会は丸本百合子副支部長が務めた。赤羽根巌理事が情勢報告を行い、診療報酬改定や都立病院独法化の動きなどを解説した。

新点数Q&Aの説明では、会員からの質問の多い点数を中心に、疑義解釈等の内容を踏まえた最新情報の解説を事務局が行った。

質疑応答では、政府が推進している「かかりつけ医機能」を評価した機能強化加算や、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の長期処方の減算について多く質問や意見が挙がった。

具体的には、「ベンゾジアゼピンは、休薬はどのくらいの期間行えば良いのか」「機能強化加算は、地域包括診療加算等を算定していない患者にも算定することになるのか」といった質問が出た。

また、「『かかりつけ医機能』を担うかどうかで医療機関が分断されるのではないか」「機能強化加算は大きい。しかし、政府の考えている『かかりつけ医』をやっていては休む間もなく、開業医の身が持たない。開業医に負担を押し付ける国の政策はおかしい」といった「かかりつけ医機能」の推進に困惑する意見があった。

(『東京保険医新聞』2018年6月5日号掲載)