改定内容の周知期間、麻しん対策で懇談/国会質問「協会要望書が力に」

公開日 2018年06月19日

180615_01_国会行動(初鹿議員)
初鹿明博議員(衆・立憲)
180615_01_国会行動(伊藤俊輔議員)
伊藤俊輔議員(衆・国民)

 改定内容の周知期間、麻しん対策で懇談
国会質問「協会要望書が力に」
 協会は、5月24日に国会行動を行った。当日は、①診療報酬・介護報酬の改定内容につき充分な周知期間を求める、②麻疹「輸入感染」への緊急対策を求める、の2点について、医療現場から寄せられた要望を訴えた。
 東京選出の国会議員を中心に初鹿明博(衆議院・立憲)、伊藤俊輔(衆議院・国民)、宮本徹(衆議院・共産)、山添拓(参議院・共産)と面談したほか、秘書対応で古川俊治(参・自民)、羽生田俊(参・自民)、山花郁夫(衆・立憲)、管直人(衆・立憲)、川田龍平(参・立憲)、田村智子(参・共産)、小池晃(参・共産)、吉良よし子(参・共産)各議員へも要請した。
 面談した議員からは、「診療報酬の実施時期と麻疹について、質問趣意書を提出していたが、いずれも国の回答は冷たかった。しかし、協会が要望書を厚労省に出してくれていたのでどちらの問題も国会で取り上げやすくなった。引き続き今後も努力していきたい」「診療報酬・介護報酬改定の実施が4月なのに告示・通知が実施の間際になるまで発出されたいのは理解に苦しむ。改善を求めていきたい」「麻疹については感受性者に臨時接種をした方がよい。28歳から41歳という働き盛りの年代で麻疹が流行ってしまうと影響が甚大となる」と、協会の要望に理解を示した。
治療用装具療養費は高すぎる 
 また、治療用装具療養費についても懇談した。治療用装具については療養費払いのため患者が一旦費用を負担する必要があるが、義足等は40万円程度の負担がかかるため、治療用装具の作成を諦める患者もいることが問題となっていることなどを懇談した。この件については別途厚労省担当者を交えて懇談をすることになった。
 昼には、「医療従事者の声をとどける国会内集会―診療報酬改善・患者負担軽減・損税解消―」として全国から150人が参加した。集会では、75歳以上の窓口負担2割化では平均的な高齢無職世帯では毎月5万円程度の貯蓄を切り崩しながら生活している実態や、損税問題については、診療所では非課税収入に占める損税の割合が2%超に上ることが調査により明らかとなったことなどが紹介された。
 当日の国会行動には、須田昭夫副会長、細田悟理事が参加し、要請した。

180615_01_国会行動(宮本議員)
宮本徹議員(衆・共産)
180615_01_国会行動(山添議員)
山添拓議員(参・共産)

 (『東京保険医新聞』2018年6月15日号掲載)