保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

【銀杏並木】カレイなる滑舌

公開日 2018年06月21日

gra_gingkobi

最近、滑舌が悪くなってきた。自分でも「ん?」と思うくらい口や舌の動きが鈍いのだ。特に話の最後の方で動きが重い。口角周辺の筋肉が硬くもたもたする。もしや「オーラルフレイル」?と調べてみたらそうらしい。原因は、加齢の他に、軟らかいものばかり食べる、食べる量が減る、あまり喋らない…とある。
いや、まだガッツリお肉は好きだし、食べる量も少しは減ってくれと思うほどだし、喋るのも…と思って気がついた。診察時以外、通勤時や帰宅してからは殆ど話していないことを。
休日も同様。せいぜい冷蔵庫の食材に「お前はどうやって食べてほしい?」ときくか、猫に話しかけるくらい。食材も猫も一方通行、こちらから話しかけるだけ。会話ではない。特にウチの猫は鳴かない種類らしく殆ど声を出さない。最近やっと、閉じ込められたり遊んでほしい時は鳴かないと気づいてもらえないと学習したか、少しだけ鳴くようにはなったが。
やはりこれは喋らないがゆえの舌の衰えかと、『カタパテスト』を試してみると、パは基準内。でもカとタがいけない。カは嚥下機能の、タは舌先の機能チェックとのこと。いかん、これでは誤嚥への道まっしぐらではないか。ということで早口言葉や音読などを始めた。
さらにもう1つ。箸を真横にくわえて新聞や本のひらがなだけ読むというのも、先日息子に教わってから続けている。これが意外と大変で、全くと言って良いほど舌が動かせない。それでも続けていると舌が動いて明確に聞こえるようになるとのこと。現に、息子は箸ナシと箸アリでの差がない。目指せ、箸くわえ読みスラスラ、加齢なき滑舌! (音子海流)

(『東京保険医新聞』2018年4月25日号掲載)

関連ワード