足立支部例会を開催―「レセプト記載」に新ルール導入(足立)

公開日 2018年05月25日

協会足立支部は4月16日、北千住マルイビルで支部例会を開催し、会員医師・従業員ら54人が参加した。

当日は事務局から4月の新点数Q&Aの最新情報とレセプト記載について報告した。

特に話題となったのが「レセプト摘要欄へのコメント」の取り扱いだ。4月の改定を受けて、厚生労働省は3月30日付で通知「診療報酬明細書の記載要領」を発出している。このなかで、該当する点数の算定にあたり、レセプト摘要欄へのコメントが求められる点数が多数見受けられる。

例えば、新設の「妊婦加算」を算定した場合は、レセプト摘要欄に“妊婦である旨”を記載することとされた。従来であれば、摘要欄にテキスト入力(手入力)することもしばしばだが、オンラインや磁器媒体など電子請求の医療機関については2018年10月診療分(11月請求分)以降、厚労省がコードを用意したものについては、テキスト入力ではなく該当する“コードを選択”することとされた。前述の「妊婦加算」の場合は「820100348」のコードを選択する。同様に、摘要欄への記載事項がコードによる選択で求められる事例は400を超える(下表に例示)。

区分 診療行為名等 摘要欄に求められる
記載事項
レセプト電算処理システム用コード 左記コードによるレセプト表示文書
A000 初診料の妊婦加算(注7、10、11の加算) 妊婦である旨 820100348 妊婦
C007 訪問看護指示料の特別訪問看護指示加算 「算定日」のほか、頻回の訪問が必要な「理由」として該当するものを選択 820100099 急性増悪
820100100 終末期
820100101 退院直後
820100102 その他(※1)
C157 酸素ボンベ加算(※2) 複数月分の加算を算定した場合は、いずれの分を算定したか選択 820100122 当月分
820100123 翌々月分
820100124 翌月分
820100125 前月分
820100126 前々月分
*同様の項目が400以上示されている
※1:「その他」を選択した場合は具体的な理由を記載。
※2:酸素ボンベ加算のほか、酸素濃縮装置加算、液化酸素装置加算、呼吸同調式デマンドバルブ加算、在宅持続陽圧呼吸療法治療器加算1・2、在宅酸素療法材料加算、在宅持続陽圧呼吸療法材料加算も同様。

渡邉支部長は、「当初の予想よりも相当複雑な点数改定であったことがうかがえる。膨大なレセプト記載についても、判断を迷う場合は協会に問い合わせをするなどして、5月からのレセプト請求に備えてほしい」と参加者に呼びかけた。

(『東京保険医新聞』2018年5月5・15日号掲載)

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