保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

小児科研究会 参加記

公開日 2018年10月04日

 

小児科研

「翌日、一歩を踏み出した」

協会理事 田﨑 ゆき

森先生のご講演は何度か聞いたことがある。その都度「よし、明日から私も!」となるのだが、いざとなると何から始めてよいか迷ったり、院内処方から院外処方にする時期だったりと、第一歩が踏み出せずにいた。そんな折の今回、以前から森先生の漢方講演をゼヒ協会でもと切望していたので、即!参加。
いつもながらのわかりやすく且つパワフルな語り口に、ぐいぐい引き込まれる。「小児漢方がうまくいかないのは…」はどれも思い当たるものばかり。ではどうするか。治りやすい疾患、西洋医学では疾患と捉えにくいもの、対症療法しかないものから始め…ろと言われても~と尻込みする暇も与えず、こういう時はこれこれと立て板に水の快刀乱麻。
うまくいくコツその2「難しいことは後回し、まずはやってみる」。つい本から入りがちだが、それだとやれ虚証だ実証だ陰だ陽だ気血水だ何だとなり、そこで手も頭も止まる。そうではなく、まずは使いやすいものから始め、使うなかで理論も学べばよい、とのお話。「患者さんから困りごとを相談されても苦になりません」の一言も心に沁みる。
そして途中からは怒涛のように症状名と薬の名が後から後から。こんなものにも使えるのかと驚く一方、レジメ以外も次々口にされるので必死でメモる。メモるのだが、漢方薬が呪文のようで漢字も分からず、かなや番号で書いているうちにあっと言う間の終了時間。
改めて森先生が如何に漢方に精通されているか、そのご経験と実践の深さを思い知る。そしてまたも湧き起こる「おーし、明日から私も!」。でも今回は、今度こそ!と講演翌日に第一歩を踏み出した。

(『東京保険医新聞』2018年8月25日号掲載)

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