11/21(水) 第439回循環器研究会「間違いだらけの高血圧治療〜世界と日本のガイドライン展望と問題点〜」

公開日 2018年10月11日

日時

2018年11月21日(水)19:30~21:00

概要

 エビデンスに基づく医療(EBM)の概念が登場して四半世紀になる。EBMが治療学の進歩に大きく貢献したことは疑いの余地はないが一方において企業による商業主義に利用された側面も多い。その典型が3年前に世の中を賑わせたディオバン臨床研究不正事件である。 EBMの根幹のなす臨床研究がねつ造され、エビデンスと称して宣伝された結果、有益性の少ない薬剤が多くの症例に処方されてしまったのである。
 ディオバン事件では製薬会社の社員が逮捕され、裁判にまで進展するという前代未聞の事態となり、それをきっかけに特定臨床研究法が立法化された。臨床研究法では監査や国が指定する倫理委員会での審査を必要とするなど厳格かされたが、臨床研究の萎縮も懸念される。
 高血圧における最近のトピックスは米国から発信されたSPRINT研究の結果である。収縮期降圧目標を120ミリに設定した群の方が140ミリの群よりも心血管イベント発症予防効果が大きかったという結論は大きな話題を呼んだ。この結果をうけて米国、欧州はガイドライン改訂版においてより積極的な降圧を目指すことを明らかにした。わが国でも現在策定中であるが、9月の高血圧学会でその概要が示された。本講演では高血圧治療の数々の話題について述べる予定である。

講師

東京都健康長寿医療センター 顧問 桑島 巖 先生

参加費

会員医療機関:無料 会員外:3,000円

申込み(要予約)

①医療機関名、②参加者名、③参加人数、④TEL番号、⑤FAX番号を明記のうえ、FAX(03-5339-3449)にお申し込みください。

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