葛飾支部例会を開催―来年度の有休取得にも注意

公開日 2018年11月12日

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葛飾支部は10月19日、笹鮨(青砥)で支部例会を開催し、会員ら11人が参加した。

石垣宏支部長が「医院トラブル対応について学習し、翌日からの診療に役立てるよう皆さんと検討したい」と挨拶して開会した。
医院トラブル対応について事務局が話題提供したほか、乳腺外科医師事件の経過について佐藤一樹理事から報告があり、それぞれ意見を交換した。

医院トラブルについては、カルテ開示を求められた際の患者の個人情報の取り扱いや、ネットへの書き込み、従業員雇用、患者対応に関して説明があった。
有給休暇の取得についても、2019年4月1日以降、年次有給休暇が10日以上付与されている従業員には年5日の取得が義務付けられ、自ら取得できない場合は、使用者が時季指定することも必要になると紹介された。

乳腺外科医師事件は、本年9月に約1年10カ月ぶりに公判が再開されている。佐藤理事は、DNA鑑定の妥当性、被害者のせん妄状態が今後の争点になると指摘した。「今回の事件は被害者、被告人双方にとって不幸な事件となってしまった」と述べ、引き続き外科医師への支援を呼びかけた。
医院トラブルにも関連して、「録音・録画機器が多様化し、個人がSNSで情報を発信する時代、いつ、どこで、何を記録されているか分からず、診察にあたって不安を感じることもある」といった意見も出た。

最後に10月28日開催の一般市民向け“医科歯科健康まつり”(東京歯科保険医協会と共催)について拝殿清名理事から参加の呼びかけがあり、盛況のうちに閉会した。

(『東京保険医新聞』2018年11月15日号掲載)