公開日 2018年11月21日
昨年、個別指導を受けた都内の会員(内科)の体験を紹介します。協会の指導対策を活用して、無事終了することができました。通知が届いても、あわてず、騒がず、東京保険医協会にご相談ください。
個別指導が決まったとき
個別指導の通知が来たとき、それが何なのか、意味が分らなかった。知人などから情報を集めましたが、個別指導は医師同士の情報交換も乏しく、情報も少なく、ネットでは不安を煽るような情報しか見当たらず、これは大変なことになったのではないかと、不安に思いました。
協会に相談しようと思ったきっかけ
協会には、保険医新聞や講習会の案内等でなんとなく指導対策をしていることを知っていました。指導の通知が来てすぐに連絡したのが良かったと思います。
指導が決まって、急に身に覚えの無いことで悪者扱いされたような気分でいましたが、協会を訪れた時の対応が穏やかで、指導の説明や他の医療機関の話も聞けて、「自分が悪いわけではないんだ。味方がいる」と思えて安心できました。
準備で大変だったこと
指導は、それ自体がストレスな上、準備自体も大変でした。印刷物だけでも膨大な量で、更に対象患者の中にはカルテを既に倉庫に移してしまった人が含まれていて、診療しながらそれを揃えるのは体力的にも精神的にもかなりきつく感じました。資料が足りないばかりに再指導になるのではないかと、完璧に資料を整えようとしました。結局、資料はダンボール数箱分にもなりました。診療にも影響が出て、指導当日を休診にするなど、患者さんにも迷惑をかけてしまいました。
指導当日の様子は
指摘事項は、カルテ記載の不備とされたものが多かったのですが、実際は患者さんに体を動かしてもらうなどの運動指導をすることがよくあるし、食事指導などを口頭でしていても、やはりカルテ記載が追いつかないこともありました。それを診療していないかのように言われるのはおかしいと感じました。全体として現場の実情に沿わない指摘もいくつかあった印象でした。
これから指導を受ける会員に一言
個別指導・新規指導が決まった段階で、漠然とした不安が膨らむので早く協会に相談した方がいいと思います。実際に指導の日まで何回も連絡したし、相談できる場所があるというのが助かりました。
私の場合は、自主返還などの処理までずっと相談していました。指導のことだけでなく、さまざまな専門家にも相談できます。何かあったら「ひとまず協会に相談」をお勧めします。
(『東京保険医新聞』2018年10月5日号掲載)
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