保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

足立支部例会を開催―外国人患者の診療、まずは7つのフレーズから

公開日 2019年01月11日

[写真]足立支部例会

 足立支部は11月28日、北千住マルイ会議室で支部例会を開催し、会員ら23人が参加した。「医師、スタッフのための外国人診療基本講座」と題して、篠塚規氏(渋谷区、千駄ヶ谷インターナショナルクリニック)が講演した。

 篠塚氏のクリニックには1日30~70人程度の外国人患者が来院する。“当院で多い10大疾患”としては、インフルエンザや風邪症状、下痢や腹痛、腰痛、中耳炎、尿路感染症、痛風、魚の骨(鰻など)が喉に刺さった、STD(性感染症)の疑いなどの順で、いずれも実地医家が日常的に遭遇する症状が多いと紹介した。

 “言葉の壁”は、地域の診療所であれば“中学校レベルの英語対応”で乗り越えられるという。「今日はどうしましたか?」は「What happened?」、「尿を採ってください」は「Please collect urine in the toilet.」。流暢に話す必要はなく、難しい専門的な医学英語も不要。まずは医師・看護師・受付ごとに覚えておきたい「7つの英語フレーズ(本紙2018年9月5日号参照)」から始めてほしい、と述べた。

 なお、外国人医療に対するバイアスとして“貧民医療?”“診療所でも多言語対応が必要?”“保険証の不正使用?”など、さまざまなマイナス要因がメディアを通じて流布されているが実際はどうか。

 篠塚氏は、“外国人”という理由だけで敬遠しないで、一般の診療所でも“できるところから”外国人患者の診療に取り組んでいってほしい、と結んだ。

(『東京保険医新聞』2018年12月25日号掲載)