私と保険医協会「保険医協会は弱い開業医の味方」

公開日 2020年04月30日

「保険医協会は弱い開業医の味方」

葛飾区 加藤 光敏 

katoDR

 保険医協会に入会したきっかけは、大学同窓の葛飾区で開業している先輩の勧めだったと思います。お付き合い感覚で入会したので、保険医新聞は読まずに過ごしていました。

 さて、新規開業医はそのうち新規指導になると聞いていましたが、ある時私も順番となりました。指導がどんなものか知らず誰にも相談せずに参加したので、心構えも不十分。まるで刑事に尋問されている雰囲気で、思ったことも充分説明出来ず、終わったらグッタリでした。

 翌月、今まで読まなかった保険医新聞を開けて驚きました。「指導で呼ばれたときは一報下さい。丁寧に相談に乗ります」と書いてあるではないですか!事前に相談していれば、もっと自信を持って請求が適正であることを示したり、足りない部分は改善しますと伝えたり、もっとまともな応対が出来たはずだと思いました。保険医協会に入会していながら、一番大事なときに頼らなかったことは「大きな不覚」でした。

 その後は、保険診療の解釈などで疑問があるごとに、東京保険医協会に相談していますし、当院スタッフも事務的な手続き、保険者からの査定などについてもお世話になっています。

 しかし、協会はお堅い保険診療の話だけの会ではありません。ワインと料理を楽しむ会など、色々な先生と交流できる、楽しい行事も企画されているのです。ゴールデンウィーク屋久島ツアー(保団連)でも貴重な体験をさせていただきました。

 このような保険医協会に少しでも協力しようと、いつの間にか糖尿病専門医として「糖尿病症例研究談話会」の演者や世話人を引き受けたり、また日本温泉気候物理医学会専門医として、新聞の紙上座談会「安全な入浴と温泉のすばらしさの新春対談」に参加するなど、微力ながら同会のお手伝いをするようになりました。

 強調したいのは、同協会は弱い開業医の味方だということです。個別ではなく団体になると政治的発言力を得られます。なお、事務局スタッフは皆親切で、良い方ばかりです。

 開業したての先生はもちろん、中堅で未加入の先生もぜひご入会下さい。必ずや入って良かったという場面があると思います!

(『東京保険医新聞』2020年4月15日号PR版掲載)