公開日 2020年12月12日
浜野審査指導対策部長による新規個別指導対策の解説に、熱心にメモをとる参加者の姿が見られた(11月14日、協会セミナールーム)
組織部は11月14日、協会セミナールームで第45回新入会員歓迎懇談会を開催し、新入会員10人が出席し協会役員と懇談した。
1年ぶりの開催 協会事業や指導対策を紹介
組織部では入会後1年以内の会員を対象に、懇談会を年2回開催しているが、2020年度はコロナ禍のため6月の開催を延期しており、今回が1年ぶりの開催となった。
冒頭の挨拶で石山組織部長は「本日の出席者は昨年から今年にかけて開業された方が多い。コロナ禍での診療の状況や不安など、日頃思っていることを何でも話していただきたい。協会は皆さんを全力でサポートしていきたい」と述べた。
続いて井上組織副部長が共済制度や各種研究会、協会発行書籍など、協会事業を紹介した。また、コロナ禍で中断していた指導が9月から再開されたことから、浜野審査指導対策部長が新規個別指導の実際と注意点等について解説した。
審査・指導・経営税務―協会は相談できる場所
その後、新入会員の自己紹介が行われた。
「コロナ禍中の4月に開業した」という出席者は、前年からの患者の増減が分からなかったが、さすがに現在の患者数は少ないのではないかと不安に思っていた折、従業員から協会を紹介され入会した。「最初は保険診療の問い合わせだけだったが、今は研究会にも参加している。協会を頼りにしている」と述べた。
そのほか、「指導の通知が来て困っていたところ、知人の医師から協会を紹介された。協会に事前に相談に乗ってもらい何とか乗り切ることができた」といった体験談や、「開業時から勤めていたスタッフがコロナの影響で辞めると言い出して困っている」「法人化を考えており、経営問題についても相談したい」など、様々な悩みや協会への要望が寄せられた。
閉会の挨拶で堀部員は、「一人の患者の後ろには知り合いや家族がいる。日々の診療で患者一人ひとりを全力で診れば、信頼を得て受診される方は必ず増える」と述べ、「開業したては仲間も少なく孤独な時期だと思うが、保険医協会をうまく利用していただきたい」とエールを送った。
次回は2021年6月に開催する予定だ。
(『東京保険医新聞』2020年12月5・15日合併号)