保険医1人ひとりを支える

公開日 2021年05月07日

 新型コロナウイルス感染症は、保険医にかつてない困難な状況をもたらしました。開業医・勤務医を問わず、コロナ禍においては特にご自身の健康や保障も大切です。先生が就業不能になってしまっては診療を継続することすら厳しくなります。

 そんな保険医の先生方に寄り添い、トータルでサポートするのが保険医協会です。会員数は5904人となり(3月1日現在)、都内の開業保険医の2人に1人が入会しています。

診療・医業経営などあらゆる相談・質問に対応

◆医業経営のあらゆる相談に対応

 新型コロナウイルス感染症に係る医療機関向け補助金・助成金が実施される中、「申請方法が分からない」といった問い合わせが多数寄せられています。協会では各種補助金等の情報を丁寧に分かりやすくお伝えします。「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金」「感染拡大防止等支援事業」に関しては、個別に申請サポートを行いました。

 また、患者とのトラブルや従業員の雇用管理、税務経理関係等についても、豊富な経験から傾向と対策を紹介し、一緒に解決策を探ります。医業に詳しい弁護士・税理士・社労士等の専門家の紹介も行っています。


保険請求や審査・指導、新型コロナの助成金申請等、様々なお問い合わせにお答えしています

◆保険請求・個別指導で適格なアドバイス

 診療報酬は、改定のたびに複雑化しており、医療事務の負担は飛躍的に増加しています。特にこの1年はコロナ関連の臨時的取扱いの通知が次々に発出され、より難解になっています。医療現場では、患者と向き合うより、診療報酬算定ルールに神経をとがらせざるを得ないという声も聞きます。開業して初めてレセプトを提出したら、査定されたり説明不足の返戻付箋が添付されることも。

 また、新規開業医には、開業から概ね1年後に新規個別指導が必ず実施されます。ベテランの開業医にとっても個別指導は重大事です。指導の通知が来たら、まずは協会にご連絡ください。長年にわたり蓄積された情報、ノウハウに基づき、的確に対策をアドバイスします。


指導に帯同する弁護士も紹介しています(有料)

新聞・雑誌・HPで情報提供 各種研究会・催し物も充実

◆最新の医療情報を提供

 月3回発行している「東京保険医新聞」、月刊誌「診療研究」、FAXニュース、メールマガジン、公式ホームページで、診療と経営に役立つ最新の情報を迅速に、分かりやすくお届けしています。その内容は医療情勢、請求事務、税金問題など多岐にわたります。

◆オンライン併用で催し物を開催

 日常診療に役立つ身近なテーマから、新型コロナウイルス感染症の最新知識まで、会員の要望にお応えして、オンライン併用で研究会・講習会を開催しています。「新型コロナウイルス感染症研究会」など、申込みの多い研究会は、会員専用ページで動画配信も行っています。

 他にも、開業準備中・開業直後の先生を対象に開業時の経営税務と保険請求・個別指導について解説する「新規開業医講習会」や、会員同士で気軽に語り合う「ざっくばらんに語る会」、診療科目別の会員懇談会、その他にも観劇や美術展、収穫体験といった文化活動(8面参照)など、幅広い企画を開催しています。

将来に向けた生活設計を全面的にバックアップ

◆生活設計に役立つ共済

 保険医には病気や事故による休業や高齢になった時の保障がありません。そうした会員の不安を取り除き、安心して診療にあたれるように、協会では共済制度を運営しています。全国で5万3千人が利用し、予定利率が1・259%の保険医年金、加入時から保険料が上がらず、入院以外の自宅療養でも給付される休業保障共済保険、お手頃な保険料で、決算によっては配当金が出るグループ生命保険など、助け合いの共済制度をご利用ください。

 また、この間多くのお問い合わせをいただいているのが、労働保険事務組合です。事業主が行うべき労働保険の事務処理を労働保険事務組合に委託することで、通常補償対象とならない院長・家族従事者も労災に加入し、各種給付を受けることができます。会員サービスとして行っていますので、委託手数料が格安でおすすめです。

◆勤務医への支援

 協会では勤務医委員会を設置し、勤務医の過労死問題、女性が当たり前に医師としての勤務が続けられるような適正な労働時間の提案を続けてきました。また、新型コロナ流行の中さらに勤務医の労働環境が劣悪となっている問題を改善するため、国会ロビー活動や、乳腺外科医師裁判の支援なども行っています。

 勤務医会員の会費は開業医会員の半額、3000円ですが、開業医会員と同じく研究会や共済制度等を利用できます。

 会員の先生方には、この機会にお近くの未入会の先生のご紹介をお願いいたします。
 

(『東京保険医新聞』2021年4月5日号PR版掲載)