[支部総会]練馬 アナフィラキシーへの対応 オンライン資格確認で意見交換

公開日 2021年06月11日

 練馬支部は4月14日、練馬区役所本庁舎・小会議室にて練馬支部総会を開催し、10人が参加した。岡支部長から「まん延防止等重点措置下であるため、時間を短縮しての開催となるが、日々の診療の中で感じる疑問点や不安な点があれば遠慮なく共有してほしい」と開会の挨拶があった。

 総会議事では、2021年度の支部事業計画を協議のうえ決定した。2020~2021年度支部役員の体制を改めて確認した。

 事務局から、新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取り扱いについて、協会への質問が多い部分を中心に話題提供し、インフルエンザとコロナウイルスの検査を同時に実施した場合の請求方法等について質疑応答した。

 前半に申理事から診療所での新型コロナウイルスワクチン接種をする場合に、手元に置いて活用できるよう作成した「緊急時対応マニュアル(診療研究5月号に同封)」の紹介があった。申理事は「看護師だけでなく、医療事務、受付等直接的にワクチン接種に関わらない部門も含めて、アナフィラキシーの症状が出た場合の対応を共有しておく必要がある。救急搬送も想定し、落ち着いて接種に臨んでほしい」と説明した。

 後半には吉田副会長がマイナンバーカードを利用したオンライン資格確認について解説した。当初は3月下旬より本格運用が開始される予定であったが、「10月までに開始」に延期された。健康保険組合での個人番号入力ミスや作業の遅延により、患者情報が確認できないトラブルが相次いだことが理由だ。吉田副会長は「政府は最終的に生体情報だけで本人確認することを計画している。本格運用開始までに猶予ができたが、患者が被るかもしれない不利益や、オンライン資格確認に係る費用等も考慮し、導入は慎重に考えるべきだ」と強調した。

 参加者からは「家族が新型コロナウイルス感染症に感染、濃厚接触者となり2週間休診したが、その間患者をどのように診療するかが課題であると感じた。普段から紹介先や対応を検討しておくことが望ましい。また協会の休業保障制度に加入していたが、給付審査を経て給付を受けることができたため助かった」等の意見が出た。


 

 

(『東京保険医新聞』2021年5月5・15日合併号掲載)