公開日 2021年07月08日
2021年6月15日
内閣総理大臣 菅 義偉 殿
厚生労働大臣 田村 憲久 殿
財務大臣 麻生 太郎 殿
新型コロナウイルスワクチン接種
推進担当大臣 河野 太郎 殿
東京保険医協会
会 長 須田 昭夫
地域医療部長 森本 玄始
新型コロナワクチン接種の促進を求める緊急要望書
新型コロナウイルス感染症への対応に敬意を表します。
われわれ開業保険医は日常診療に加え、健康診断、発熱患者への診療応需および感染者への対応に当たっています。新型コロナワクチン接種の実施が本格化する中で、集団接種会場に出向き接種を行うとともに、自院での個別接種にも取り組んでいます。
国や都は、多数回接種を行う医療機関に対する追加支援策を実施していますが、診療所で通常の患者を診療しながら多数回の接種を実施することは極めて困難です。
新型コロナワクチン接種にあたっては、感染防御対策の徹底、問診、副反応等への対応と経過観察、V-SYS・VRSへの入力や請求事務など、インフルエンザワクチン接種以上の労力が必要となっています。それにも関わらず、接種単価はインフルエンザワクチンの接種単価よりもはるかに安く、労力に見合ったものになっていません。
また、行政の求める1バイアル6人接種原則のため、予約システムとキャンセルへの対応が非常に煩雑となり、個別接種を促進する上でさらなる障害となっています。
高齢者への接種の目途が立ちつつある今、大規模接種会場においては、年齢に関係なく希望者へ接種できる体制を構築することが急務です。集団免疫獲得に向け、若年者への接種が円滑に進むよう対策を進めてください。
新型コロナワクチン接種の促進を求める観点から以下の項目を実現されるよう、緊急に要望いたします。
[要望項目]
一、新型コロナワクチンの接種単価をインフルエンザワクチンの接種単価相当に引き上げてください。
一、個別接種を促進するため、1バイアルの接種人数制限を撤廃し、接種医による裁量を認めてください。
以 上