繋がりを大切に 新入会員歓迎懇談会を開催

公開日 2021年07月09日


参加した新入会員と役員による活発な意見交換がおこなわれた(6月12日、セミナールーム)


 組織部は6月12日、協会セミナールームで第46回新入会員歓迎懇談会を開催し、新入会員等18人が参加した。

 新入会員歓迎懇談会は入会後1年以内の会員を対象に例年2回開催している。今回は緊急事態宣言中であったが、感染対策に十分留意して開催した。

◆多彩な事業で協会を活用 「6千円の会費は安い」

 冒頭、石山組織部長から「保険医協会は保険医の生活と権利を守るために活動する自由闊達な自主団体だ。コロナ禍で大変な中、開業された会員の皆様には充実した人生を送れるよう頑張ってもらいたい」と挨拶があった。

 須田会長によるソフトドリンクでの乾杯の発声の後、井上組織副部長が共済制度や各種研究会、取り扱い書籍など、多彩な協会事業を紹介した。

 新入会員からは「細かい質問にも親切かつ的確に答えてもらい助かっている。6千円の会費が安いと感じるほどお世話になっている」「新規開業医講習会が大変勉強になり、3回参加した」「医師会ではできない発信や活動が魅力だ。医師として地域に貢献したい思いを協会を通じて実現していきたい」と前向きな意見が出た。

 話題は新型コロナウイルス関連が多く、「ワクチンの打ち手として手を挙げてもなかなか担当させてもらえない。自治体がワクチン納入量の枠を決めているため、その範囲でしか接種できない」「接種予定の患者が当日に来院しないケースも多く、ワクチンが無駄にならないよう予約待ちの未接種者に連絡し対応している」といった現場の声が寄せられた。

◆コロナ禍中での開業 各参加者の工夫を紹介

 当日の参加者はコロナ禍中で開業している会員が多く、各医療機関がとっている独自の工夫や方針が紹介された。

 「精神科では珍しい在宅診療を取り入れる」「医療機関では通常使用しないトレーニング器具を用いたリハビリを展開する」といった例に対し、新入会員と役員双方から質問が出るなど、活発な交流が行われた。

 役員からは専門外の知識を得る機会として協会主催の研究会の活用を勧めたり、2020年にコロナ禍で延期された新規指導の注意点を解説するなど、経験を交え、新たに仲間として加わる新入会員にエールを送った。

 最後に中村副会長が「開業医は孤独な仕事であり、周囲とのかかわりを大切にすることが長く続ける秘訣だ。今はコロナ禍で一堂に会することが難しいが、協会の活動に参加し、多くの会員と仲間として繋がっていってほしい」と挨拶し、閉会した。

 次回は11月に開催する予定だ。

(『東京保険医新聞』2021年6月25日号掲載)