新型コロナワクチン供給不足に伴う接種体制等の整備・改善を求める緊急要望書

公開日 2021年07月26日

2021年7月26日

内閣総理大臣   菅 義偉 殿
厚生労働大臣  田村 憲久 殿
新型コロナウイルスワクチン接種
 推進担当大臣 河野 太郎 殿
東京都知事  小池 百合子 殿

東京保険医協会
         会   長    須田 昭夫
研究部長  申 偉秀

新型コロナワクチン供給不足に伴う接種体制等の整備・改善を求める緊急要望書 

 

 新型コロナウイルス感染症への対応にご尽力のこと、心からの敬意を表します。
 現在、新型コロナワクチン接種が全国各地で実施されていますが、ワクチンの供給不足によりワクチン接種の新規予約受け付けが停止されるなどの混乱が生じています。
 私たち都内で開業する保険医は、集団接種会場や大規模接種会場でのワクチンの接種に協力し、自院での個別接種にも取り組んでおりますが、今後のワクチン供給削減の通知が自治体から来ている状況です。
 一方で、新型コロナウイルス新規感染者が7月25日には、東京都で日曜日としては過去最多となる1,763人を数えました。全国では5,000人超えとなり、感染が過去最悪のペースで拡大し深刻な状況です。
 高齢者・医療従事者へのワクチン接種が概ね行われた現在、死亡者を極力減らすためには、限られたワクチンをウイルスに対する抵抗力が弱い方や、介護福祉施設や障害者施設などの入所者および従事者など、高リスクの方への接種漏れがないように配慮すべきと思料し、以下の項目について早急に検討いただきますよう緊急に要望いたします。

 

 

一、 限られたワクチンを有意義に接種するため、①介護福祉施設や障害者施設、保育・教育機関各施設など感染がクラスターを生じやすい施設等の従事者、②障害や基礎疾患のために感染しやすい者については、全国統一の基準で優先接種ができるよう、国が自治体に対しワクチン接種体制の整備を指示してください。

 

以 上


新型コロナワクチンの供給不足に伴う接種体制の整備・改善に係る緊急要望書[PDF:128KB]