[支部地区だより]墨田 1年9カ月ぶりに開催 複雑なコロナ診療報酬を解説 

公開日 2022年01月08日

 11月22日、墨田支部は支部総会をすみだ産業会館会議室で開催し、医師・スタッフ10人が参加した。

 2021年2月26日に支部総会を開催して以来、1年9カ月ぶりの開催となった。総会議事では、支部幹事である比賀晴美会員を新たに評議員に選出し、2022年度の支部計画等を承認した。

 その後、事務局から①新型コロナウイルス感染症診療報酬臨時的取扱い、2022年診療報酬改定情報、②新型コロナウイルス感染症拡大防止継続支援補助金、について話題提供した。

 新型コロナウイルス感染症診療報酬臨時的取扱いについて、現在でも算定できる電話初・再診料や院内トリアージ実施料、2021年10月診療分から廃止となった感染症対策実施加算などの臨時的取扱いを整理しつつ解説した。

 また、新型コロナワクチンを医療機関で実施した日と同日に別の傷病に対して診療行為を行った場合は、基本診療料が算定できる。これは通常の予防接種・健診の場合の扱いとは異なるため、注意が必要である。2022年診療報酬改定情報については現在、中医協で議論されている点数・施設基準について説明した。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止継続支援補助金は、廃止された感染症対策実施加算の代わりとなる補助金であり、感染拡大防止対策に要するかかり増し費用が対象となる。申請期間は2021年11月1日~2022年1月31日だが、補助対象期間は2021年10月1日~2021年12月31日と1カ月のずれがあるため注意を呼びかけた。

 質疑応答では「院内トリアージ実施料の算定回数の制限はないが、回数が多いと減点される。何回までなら算定できるのか」「新型コロナの検査は東京都と直接契約した場合と医師会で集合契約した場合に違いはあるのか」等の質問が出た。
 

 

(『東京保険医新聞』2021年12月25日号掲載)