新型コロナ検査 12/31から大幅引き下げ

公開日 2022年01月08日

 

 厚生労働省は12月10日、通知を発出し、12月31日から新型コロナの検査点数を引き下げると発表した。

 具体的には、多くの医療機関で算定されているSARS―CoV―2核酸検出(PCR検査)の検査会社委託の場合が1800点から1350点(2022年4月1日には更に700点に引き下げられる予定)に、SARS―CoV―2抗原検出(定性)が600点から300点に引き下げられる(表参照)。

 特に院内で検査キットで行う抗原検査は、今冬の検査キットを12月初旬までに3千円を超える単価でまとめて購入していると、逆ザヤになってしまう。そのような医療機関は、検査会社と値下げの交渉等を行う必要があるので、ご注意いただきたい。

 今回の保険点数の引き下げは、通知の発出から実施まで20日間と非常に短く、年末年始にかけて、診療・検査体制の確保が求められているなかで、医療現場への十分な周知期間が確保されているとは言い難い。検査実施や請求などで混乱を来すことが懸念される。

(『東京保険医新聞』2021年12月25日号掲載)